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 体験的マンションレポート

 (2)「中古か新築か・・・分譲マンションの選びかた」

 マンションを購入する場合、新築にするか中古を選ぶか・・・財政的に可能であれば、やはり新築のマンションを選ぶのが、ベターだと思います。

 その理由は、(1)新築マンションは建設ラッシュのため、だぶつき気味で、買い手市場の傾向にあること、(2)新築の方が住宅の必要な情報入手が楽である(3)最近法的な整備が進み、新築マンションの「当たりはずれ」が減ったこと、(4)防犯、耐震、電気や配管、室内などの設備が時代遅れでないかをあまり気にしないで済む、などです。

●中古マンションを買う場合はマンションの現状を見比べて選べる、コミュニティーができているので、うまく溶け込めればトラブルが少ない、価格が割安になるなどの利点もあります。

 同時に、新築の場合と異なる次のことに注意しましょう。

できるだけ昭和51年(建築物耐震基準の強化の年)以後の、造りのしっかりしたマンションを選ぶこと。一階部分に駐車場やピロティー、ショーウインドの大きいテナントが入ったものは構造的に不利です。共用部分で注意すべきは、電気やガス水道の配管、屋外水槽、ごみ集積場などです。管理や清掃が行き届いているかどうか、素人目でもかなり分かります。

管理組合の運営と、その積立金の保有状況を調べること。大規模な修繕をいつ行ったか・・まだなら築10年で一戸当り100万円くらいの積立金が必要です。管理組合が、毎年きちんと総会を開いているか、規約を持っているかなどは管理人もしくは売却予定者から知っておいた方が良いでしょう。

売却の事情に、マンションの管理組合や近隣とのトラブルなどがなかったかを確かめておくこと。特に上や下の階の居住者との騒音の被害や加害のトラブルがなかったかなどは本人は言いたがらないので、同じフロアーのお宅に聞いてみる手もあります。自分の立場を明らかにして聞くと、じきにご近所になるため、案外正直に答えてくれるものです。 *ご自分の資金繰りとの関係で、住宅金融公庫など公的な資金を借りる場合は、適用できるかどうかを確かめておくこと。

 価格の交渉は土壇場までやった方が良い。とくに実際の住まいを見たあと、斡旋業者を通じ、理由を付して(配管など共用部分の個人的手直し、壁や柱の大きな傷、または自分の資金事情でも良い)率直な値下げ金額を提示すると、売り急いでいる場合は思わぬ譲歩があります。

購入する時忘れてならないのは、管理組合員としての規約、契約関係の文書を引き継ぐことです。本人がなくしている場合は、管理組合に要望すればもらえます。部屋の鍵は、室内改装などが全て終わったあと専門業者に取り替えさせた方が良いでしょう。

●以上のことは、大きな不動産業者が仲介する場合はお任せしてもやってくれますが、できるだけご自分でかかわった方が確かだと思います。個人的な関係で購入する場合は、なおのこと、本人の話だけで判断せず、きちんと確かめた方が良いでしょう。

 私の場合、個人的な知り合いの方から購入しましたが、実際に購入したあと、本人の話していたより、かなり深刻な、下の階の方とのトラブルが発生しました。それを解決するために、最終的にはかなりの費用をかけて買い替え移転せざるを得ませんでした。その時の様々な経験については、次の回で。


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