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(1)「分譲マンションの選択は是か非か」


 結婚以来、王子5丁目公団の1DKから荒川区の教員住宅(妻が小学校教諭のお陰で)、そして84年に教員住宅の5年の期限が来て、いよいよ公団の2DKの賃貸に応募するか、マンションを探すかの決断が迫られました。


●20年前は賃貸が有利な時代。

同じ50平米くらいで、公団なら家賃7万円前後、ただし抽選倍率は5〜10倍。マンションは同じ広さで1800〜2000万円ぐらいでした。当時では、新築なら、やはり賃貸の公団の方が有利だったと言えます。 なぜなら子育て世代の場合、子供の人数が増えていけば買い替えるということがあるので、せいぜい10〜15年ぐらいすむことを考えると、賃貸なら家賃でせいぜい1200〜1500万円に対して分譲なら当時の利息も考えると3000万円ぐらいの負担となり、買い替えで売れる金額をひいても、やはり不利だという計算です。


●低金利のこんにち、事態は逆転。

 しかしバブルを経た今日では事情がかなり変わりました。

 いま3〜4人家族なら65〜80平米の広めのマンションを買い、買い替えはしないのが一般的です。公団賃貸なら家賃が15〜20万円ですが、マンションなら新築でも2500〜3000万円。ローンが月10〜12万円程度で30年で返済可能です。第1には金利が低いこと、第2に建設コストと販売価格がかなり下がっていること。第3に分譲マンション関係の法整備が進んだこと、第4に公団家賃の値上げ、そして微妙に影響しているのが、借地借家法の改定で、期限付き賃貸が法的に可能になりマンションを他人に貸しやすくなったことで、中古マンションの資産価値が上がったことです。

●中古マンションは、掘り出し物を当てれば(^-^)

「私自身が71年建設のマンションを84年に購入するとき、写真のような、新築当時のパンフレットを、売却した前居住者から受け取りました。必要な基本的情報が入っていて、大変役立ちました。」

 私の場合は教員住宅退去の期限が迫り、公団の抽選を当てにできなかったことや、赤旗出張所の仕事の関係で知った人から現在のマンションを手放す予定だと聞き、中古でしかも身元の確かな人の住宅を引き継ぐという条件だったので思い切って決断しました。

 購入価格は1350万円。北赤羽駅そばで、となりは国立病院、静かな環境で地区13年。相場より150万円くらい安く買えました。それは売った方が税関係の専門家で不動産を通さず契約したせいでもあります。


 中古マンションを買う時、特に注意すべきが管理組合の質の高さです。それらの話題は次の回で。



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