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 体験的マンションレポート(4)
 「マンション買い替えの難しさ」

●通常、マンションの買い替えは
、住まいのグレードアップを目的に行なわれます。したがって、広さや値段も、それまでの住宅よりかなり、アップするのが普通です。

 しかも、買い替えの時までには、それまで済んでいたマンションのローンが返済終了していない場合もあり得ます。それだけに様々な問題がつきまといます。

●私のごく限られた経験から言えば一番大変だったのは売ることと買うことと、二つの契約を同時に進行させ、同時にゴールさせなければならないことでした。

 私の場合、買い替えの動機は下の階とのトラブルで、仕事がら遠くに移れない事情からわがマンションの中で空き家を探しました。すると管理組合の知人が、すでに赤羽北のマンションを購入したので自分の住宅を売りたいとの話をもちかけました。

●そこはバルコニーが南向きで、それまでの東向きより日当たりが良くなるのと、何よりその人がすでに新居を購入ずみで、こちらが売れるのをしばらく待てるというのが助かりました。まずそちらの仮契約を結び、知り合いの不動産屋を通じて私の住宅の買い手が見つかり次第、本契約をしようと考えていました。

●ところがトラブル付きの私の住宅になかなか買い手がつかず、やっと仮契約にこぎ着けた時、購入の仮契約から数カ月経っていました。そこに落とし穴が待っていました。

 これで本契約ができると知人に連絡すると、逆に契約破棄を申し出てきたのです。新居に移ってからなぜか体調が悪く仕事もうまく行かず、しかも本契約の見通しが立たないので業を煮やして、もとの住宅に戻ることにしたというのです。

●そこで問題なのは仮契約料です。通常、仮契約料は本契約の1割程度が相場ですが、知人とは個人契約なので、私の希望で最初に購入した時と同じ50万円で仮契約していました。売り手が契約破棄した時は、いったん受け取った契約料を2倍にして返します。この場合100万円ですから契約破棄しても被害が小さいのです。

●問題は私の方です。その時私の住宅の仮契約料は、不動産を通しており260万円ですから、購入がだめになったからと言って売る方を破棄すると、契約料の差額で210万円丸損になるのです。

 私は慌てて新たな売り家を探し、ちょうど6階の現在の住宅が売りに出ていたので、そこと契約を結び、落とし穴に落ちる一歩手前で買い替えができました。ただし部屋は前と同じ東向きの日当たりが悪い方になりました。幸い階下の方は、子どもの足音には寛容な方でした。

●このように買い替えはやはり新築が良いでしょう。それでも購入の頭金を作るために期限までに現住居の買い手を探すのは決して簡単ではありません。まして中古から中古への買い替えは非常に難しく、できるだけ同じ業者を通じて進めるべきでしょう。

 さて次の回は、管理組合で給排水管取り替え工事の体験です。(第5回に続く)


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