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体験的マンションレポート(14)3・5
 マンション管理組合の法人化の是非

●最近、
ペイオフの実施に向けて、マンションの管理組合費や修繕積立金を現在の銀行に預けたままで大丈夫かということが話題になっています。

「今年2月17日、団地高齢のもちつきにて(左端が私)
 その前提として、私は、管理組合を任意の団体のままにしておいてよいのかということを検討しておく必要があると思います。

●なぜなら、かなりのマンションで億単位の積立金を蓄えていますが、預ける銀行の破綻のおそれよりも、管理組合が任意団体で財産権がないために、その金が、あくまで理事長個人の名義で預金されていることの危険の方が、はるかに大きいからです。

●ほとんどのマンションでは管理組合の理事長は毎年交代します。しかしマンション住民どうしでは、お互い資産の共同管理に必要な範囲でお付き合いはしても、相手の家計や仕事の状況まで詳しく知っているわけじゃありません。中には破産寸前や、借金苦で火だるまなのに、平気そうな顔で近所づきあいをしている人が、たまたま輪番で理事長にならないとも限らないのです。

●もちろん私の経験では、そんなことはありませんでした。わが団地もこれまでは信頼すべき理事長に恵まれていました。しかし不況がますます深刻になり、一般のサラリーマンでもいつリストラされるか分からないご時勢です。法人としての財産権を検討すべき時代なのではないでしょうか。

●私も、ある知人から「今まで無事にすんだマンションでも、あえて信頼関係だけによりかかるのでなく、法人化して財政を安全に管理すべきだ。」という正論を主張されて法人化の道を調べたことがあります。

●当時は旧商法の時代で、株式会社登録が非常にややこしく、数十万円の費用もかかるとのことでしたが、その後、法人化は飛躍的に楽になりました。

 私は、NPO法ができて登録が始まった時に、これはマンション管理組合のような団体にも適用できるのではないかと思って調べたことがありました。

●しかし日住協(日本分譲住宅管理組合協議会)の常任理事の原さんのアドバイスは、「管理組合は非営利だが、社会奉仕などの団体ではない。管理組合の集まりではNPO取得の話もあるが、管理組合単独なら、普通の株式会社の登録がずっと簡単だ。」ということでした。

●ペイオフに対処するにも、法人になっておいた方が、財産を集団で守るには都合がよいようです。

 最近は、起業家もけっこう増えてきました。そんな経験から、みんなで学んでみるのも一つの方法です


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