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 体験的マンションレポート(15)4・5

 管理組合と自治会の関係をどうするのか

●わがマンションの苦い経験から。

275戸の大型マンションですから、入居後、管理組合と伴に単独で自治会も結成されました。最初は、「管理組合は財産管理、自治会は親睦と行政との窓口」という分担でやってきましたが、管理組合が、毎年役員が入れ替わるのに対して、自治会は、行政やほかの自治会との兼ね合いで、会長が固定化する傾向が生まれ、最近まで、ことごとに管理組合に反目するようになりました。

●わがマンションには、組合と自治会の共同で発行しているニュースが年5、6回出ていましたが、これも立ち消えになってしまいました。その中で、一昨年の火災事故の発生で、一挙に矛盾が吹き出し、自治会長が辞任に追い込まれる事態となりました。

●現在は一応鎮静化したものの、一つの集合住宅に二つの住民組織をもつのがいかに難しいかを痛感させられました。

 私の個人的な意見としては、100戸以下のマンションなら、管理組合が自治会も兼ねるか、または地域の自治会に編入させてもらう方が賢明かも知れないと思います。

●江東区の大規模な公団の分譲団地では、管理組合一本でやっているそうですが、区の広報の配布など、当初は住民の自治組織と認められず苦労したようです。今では多くの自治体が、管理組合を自治会と同等、またはそれに準ずる扱いをしています。とくに多摩市などニュータウンを抱えた自治体は、全く同じ扱いで、何の支障もないとのことです。

●すでに現在両方の組織をもっているマンションは、統合しようとするよりは任務分担をはっきりさせて、ともにやっていく方がよいと思います。

 管理組合はあくまで区分所有者の組織です。所有者から借りて住んでいる人も大きなマンションでは増えてきます。現居住者のまとまりは自治会でなければできないのです。また両方の組織がうまく連携すれば、それだけ多くの居住者がマンションのコミュニティーづくりに参加することになり、いざ災害などという時大きな力を発揮するでしょう。

●管理組合は、建物や施設の管理ですから、活動はハードに片寄ります。しかし住民の趣味や特技などを生かせるのは、やはり自治会です。ニュースなどは双方から委員を出して独立した広報部で、共通のニュースをつくれば、両組織の気心も通じるようになると思います。


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