体験的マンションレポートへ  ツッコミ運動録へ   そね都議活動

体験的マンションレポート(25号)3・5・27

マンションも「防火対象物」として防火管理者が不可欠
**消防隊長として2日の講習で晴れて防火管理者に**



●わがマンションで、2000年8月の火災を契機に災害対策本部を再確立して3年目を迎えました。この5月に災害対策本部の総会を開き、私は1期2年の役員任期を終えましたが、もう1期、自衛消防隊長を勤めることになりました。2年間活動してみて、このままではなかなか災害対策の活動がうまく進まないと考え、大幅な組織の改編を行い、そのための規約改正を決めたからです。組織改正をしておいて、後はよろしくというわけには、なかなかいきません。

●わが団地も含めて、災害対策で一番の問題は、災害が起こったときにいかに機敏に動けるかということと、日常の災害防止や対策の活動を両立・前進させるかです。

 災害時のための組織を日常から維持するのは無理があるし、手を抜いた組織しかないと、いざというとき間に合わない。

 そこで、今回は、日常の災害防止活動の実務責任者である「防火管理者」と、災害時の本部の現場責任者である消防隊長を同じ人間としました。

●この改正を実行するためには、いままであいまいになっていたわが団地の防火管理者を実質的な任務にしていくことと、その資格を自衛消防隊長を続ける私自身が取得しなければなりません。

 そこで、ちょうど行なわれた赤羽消防署での、防火管理者講習をまる2日間にわたって受け、無事資格を取りました。その上で、5月末の総会で、晴れて自衛消防隊長兼務の防火管理者となりました。(正確には、わが団地の管理権原者(建物管理の最終責任を負うべきもの)である、新しい管理組合の理事長からの任命を受けてからになりますが。

 これで、日常の本部活動や訓練を、実際の災害や火災のときに役立つものにしていくという今年度の課題に取り組む仕組みがようやくスタートしたわけです。実際はこれからが大変です。

●ところで、赤羽消防署の会議室を使っての2日間、朝9時から夕方5時までの講習はなかなか興味深いものでした。大手のビルや企業はともかく、中小零細のテナントやビルオーナーがひしめく赤羽消防署管内で、60人ぐらいの受講でしたが、皆さんまじめに黙って講義を受けていました。

●2日目の最後に実績判定の試験があって(結局全員が合格点をもらえたのですが、)やはり緊張しました。

 おととし9月1日未明の歌舞伎町雑居ビルの火災をきっかけとした防火対策の制度強化で、ビルの防火施設や訓練などの抜き打ち査察や点検など相当厳しくなっているようです。

 そのあたりが以前からの制度とごっちゃになってかなり難しく、私は試験に出た20問中、その問題で1問だけ間違ってしまいました(もちろん自分の記憶で採点したんですが、もし講習受ける方はポイントとしておさえてください)。

●ただ、講習で日常の災害対策の組織づくりと訓練がいかに大切か、なにごとも一人ではなく「火元責任者」その他の部員を動かすことが大事だと教えられました。

 私たちのようにマンションの防災は、会社のように命令系統で指示するわけには行きませんから、それにふさわしく、むりをかけず、やってよかったと思える楽しさ、実際に役立つ実効性の実感できる災対活動にしなければと考えています。

●それにしても、わたしはたまたま資格講習を受けられましたが、国家資格のため遅刻や早退は認めないので、私の後継者に資格を取って自衛消防隊長になってくれるようお願いするのが大変だと今から2年後が心配です。


 体験的マンションレポートへ  ツッコミ運動録へ   そね都議活動