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はじめ通信11−0314
恥ずべき人心かく乱行為・・石原知事の震災直後の記者会見

●大方の予想に反して石原知事が四選出馬に踏み切り、3月11日午後1時からの都議会本会議で短く決意表明しました。
 出馬にいたる詳しい説明は、毎週金曜日午後3時からの定例記者会見でという段取りになっていたようですが、直前の2時46分にに東北・関東大震災が発生し、都庁も激しく振動し都内の被害も続出したため、記者会見はいったん中止され、4時30分から、地震被害についての知事の記者会見となりました。

●記者会見が始まると、知事からは、このまま震源が南に下がるとその先に冨士火山帯があり、富士山が危なくなるかのような、いま悪名高い”チェーンメール”まがいの根拠不明確な不安を口にしたり、自分が小さい頃教科書に載っていたという房総で稲わらを燃やして津波を知らせた美談の話など、延々と地震に関する知識をひけらかすウンチク話が8分も続きました。
 しかも、被災者へのお見舞いの言葉もない上に、テレビ報道で母と娘が恐怖で抱き合っているそばで、たばこを吸っている男性がいたとか、津波が音もなく進んでいく少し先に、それに気づいていないかのように立っている人がいたなど、被災した人たちの姿を勝手に評論するような話のあとに「大変参考になりました」というセリフが飛び出しました。
 都内の地震被害については、最後にメモを読み上げただけ。

●さすがに記者席から「知事から不安な思いでいる都民に、落ち着き冷静になるようなメッセージをお願いします」という質問が出ましたが、これには「わかりました」と答えながら、すぐ「そうはいっても俺も会議中で、天井が落ちるんじゃないかと気が気じゃなかった」などと自分の慌てぶりを吐露しただけ。
 記者会見終了後、席を立つ記者達が首をかしげながら顔を見合わせる姿が、カメラで映っていました。

●こんな人物にあと4年知事をやられたら、東京のまちと都民はどうなってしまうのかと、石原知事の四選出馬に改めて背筋が凍る思いをいだきながら、都庁から北区への長い道のりを歩き出しました。
 明治通りを歩く人々は、知事よりはるかに落ち着いており、道みちには警察官や区の職員などが、帰宅難民のための学校や区民センター等の宿泊の案内を配布するなど機敏に対処しており、励まされると同時に少し安心しました。

●これからの都政は、今回のような知事の身勝手な行為に振り回されず、都庁と都民が一緒になって、東北の被災者への首都からの支援に全力で取り組むとともに、確実に近づいている首都東京の震災の危険に対し、その被害を最小限に抑えるため冷静にとりくめるような都政を、小池あきらさんとともに切り開いていかねばと思います。

 (写真は3月13日事務所前で地震被害状況や対策を報告する、防災服姿のさがらとしこ区議)

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