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震災レポートNO.7<2011・3・21>

血の通った避難者への対応を

●震災レポートNO.5でお知らせしたように、都では原発周辺地域などからの一時避難者の受け入れとして、東京都武道館(足立区綾瀬)に1000人、味の素スタジアム(調布)に600人の避難所を設けました。既に200人以上が利用しているということでした。
 また被災地からの都内への移転希望者のために、都営住宅五百戸と公社住宅百戸を用意すると表明しました。
 しかし、それぞれの受け入れの仕方に、まだまだ血の通っていない”お役所”的弱点が残されています。

都民ではなくても同じように受け入れを

●公共住宅の提供については、2000年の三宅島島民避難のときに用意した都営住宅で千戸以上、公社・都民住宅で数百戸のレベルから見て、まだ半分以下です。
 もし「三宅島は都民だったが、今度は違う」という発想があるなら一掃してもらいたい。
 このままでは、用意した少なめの戸数に対し、最初から何倍もの応募になってしまうことは必至で、都のほうはそれに対し応募資格を厳しく制限して倍率を下げていくやり方をとりがちになります。
 これでは本末転倒になってしまいます。避難者を競争させるようなやり方を極力避けて、提供戸数を今のうちに増やしていただきたいのです。

ご近所の炊き出しもOKに

●臨時避難所についても、走りながらの改善が必要です。
 当初、都のスポーツ施設を管轄するスポーツ局は、「場所を提供するだけで、毛布などは支給するが、食事は自前で用意して欲しい」とのことでしたが、現在、「ボランティアを歓迎し、市販のおにぎりやパン、新品の衣類などの差し入れは受け付ける」となっています。
 しかし、17日の次点までは、自分でつくったおにぎりなどはだめとされていました。

●ところが、さいたまアリーナでは、「温かい方が良い」ということで近所の自治会などが炊き出しの協力をしており、都も改善されることになると思います。一日も早く血の通った受け入れ態勢作りに努力して欲しいと思います。

都営住宅申し込むための一時宿泊にも

●今後、着の身着のままで身寄りも無いまま、東京に避難してきて、それから住宅を探すという方も増えてきます。2箇所の臨時避難所は、日常のスポーツ施設に戻すため、3月いっぱいとされていますが、それ以降も、まず上京してから都営住宅などに申し込むという方がたのために、一時宿泊の施設を一定の期間にわたり開放していく必要があると考えます。

三宅島民避難の経験を生かして

●都営住宅への入居などは、ただ都が住宅を用意するだけではすみません。
 できるだけ数多くの空き家がある大規模団地に集団で受け入れ、コミュ二ティーをつくりやすくすることや、三宅島の方がたが「桐ヶ丘団地に移住できて本当に良かった」と喜ばれたように、地元の区や地域住民のあたたかい受け入れの姿勢が、最も大事になってきます。
 こうした点も引き続き、東京都に要請して行きたいと思います。

(写真は、赤羽駅前で救援募金を訴えるのの山けん区議)

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