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震災レポートNO.14 <11・3・26>

区内2千軒の乳児に区職員がペットボトルを直接届け <3・28訂正版>

ペットボトルは区市に届いたが・・

●3月22日、23日と、東京都の金町浄水場の水道水から、乳児への暫定基準を2倍程度上回る放射性ヨウ素が検出されたことから、日本共産党都議団は、都に対し、備蓄している飲料のペットボトルを対策として提供するよう要望しました。
 都はこれにこたえ、23日と24日の2回に渡り、24万本ずつのボトルを対象の区市に配送。その先の、区市から乳児までの提供方法が課題となっていました。

●都議団と連携した北区議団は、まず区内保育園の状況を調査。
 区立保育園には備蓄があり、区立でも民間に指定管理者で委託されている保育園は、事実上民間と同じで備蓄は無いところがほとんど。私立や無認可保育園も、大半は水問題で困っていました。なかには園職員が埼玉から自家用車で運んできているところも。

思い切って職員を動員

●区議団は、「今こそ区が積極的に提供のアクションを起こすべき」と区に提案。
 北区は急きょ、区役所の全職場に号令をかけ、200人の職員が、ゼロ歳保育の保育園と、自宅(母子手帳で調べ)とに分けて、区内2000人の乳児のもとに、都からの2日分・6本ずつのペットボトルを届ける作戦を敢行。一気にやりあげました。
 留守宅には地域振興室などに取りに来るよう通知を入れ、ほぼ100%の配布を成功させたのです。
<訂正:不在のお宅へは児童館に取りに行くよう通知し、25日午後6時半段階では、まだ6割程度しか配布確認されていませんでした。お詫びして訂正します>
 もちろん行く先々で、不安を抱えていた乳児の父母から感謝されたのは間違いありません。


今後の区民との協力・共同に展望

●他の区の例を聞くと、保育園からの相談に対して、「うるさい父母がいるなら、弁当を持ってこさせろ」等と言う担当課もあったといいますから、対応には雲泥の差がありました。
 現在の浄水場の数値は下がっており、23日までの2日間も、年間を通じて飲み続けなければ問題の出ない数字といわれます。しかし今後、雨が降ったり原発の事態が悪化すれば、こうした取り組みがさらに徹底して必要になることも想定されるのです。

●「区民に余計な期待を持たせる」からとしり込みするのでなく、「区民の命と健康のために、状況次第では、総出で取り組む」という公務員だましいを今から鍛えていく絶好の機会となったのではないでしょうか。

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