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震災レポートNO.16 <2011・4・1>
2011年3月11日東日本大震災による北区内の室内被害

●共産党の北区の女性党員で、東十条のマンション7階に20代の息子さんと二人暮しのSさんから、家族二人が不在の間に発生した地震によって、室内がいかに散乱被害を受けたか、本人が携帯で撮影した写真データを送っていただきました。

● 縦に細長い家具はすべて転倒した
 まず、入り口のドア付近から、靴おき等が転倒・散乱しています。(写真右上)
 玄関のところで、こうした縦に細長いプラスティックの簡単なラックに、靴だけならまだしもガラス製品などを飾っておくと、玄関のたたきで割れて靴の中に破片が入るなど、大変危険だと思います。
 このほかにも、縦に細長い家具や奥行きの無い棚などは、壁に止めていなかったので、ことごとく倒れています
が、壁に吊り下げていた額などは落ちなかったようです。(写真左) 壁や柱に固定しておくことの大切さが分かります。

●液晶テレビはたやすく壊れる
 右の中段の写真は、リビングの様子ですが、割合高さの低い家具からも、中のものは大量に散乱しています。

 液晶テレビは転倒して何かの角にぶつかり、画面にへこみができたため、使えなくなったそうです。せっかくの大画面の液晶テレビがだめにならないよう、足元のところを、しっかり固定しておくのが、大事なようです。
● 観音開きの家具は、中の本や食器に押されるように全て開いていました。最近は、ゆれた瞬間に上から止め具が落ちる簡単な器具がありますので、そういうものをつけておくだけで、大事な食器類を落下させて足の踏み場がなくなる事態を防げます。

●家具は重心の低い引き戸のものを
 左の下段の写真や、右の下段の写真を見ると、部屋のスペースを活用するために、最近増えてきているコンパクトな組み立て家具や、細いラック形式の家具のもろさを示しています。
 家具の形は、高いものほど、できるだけ下のほうが奥行きがあり、重心が低いもの、観音開きより、引き戸のものが望ましいと思います。

●北区内でも、これだけの室内被害が起きた住宅が多数に及んでいます。
 片付けるのに丸二日かかったり、ショックで、しばらく親戚のうちに「疎開」したお年よりもいたそうです。

●高層住宅の中間階が要注意
 北区内には、高層住宅で14階建ての建物が多いのですが、高層階よりこのお宅と同じように、中間の6〜7階あたりに、ドアが歪んだり、室内の揺れがひどかった場合が多いようです。
 これらの様ざまな被害情報を集約すると、これから予想される本格的な震度6以上の震災にどのように備えていけばよいかの貴重なヒントが得られるのではないかと考えています。

●北区として、こうした災害情報の集約や分析ができるしくみができれば、区民にとって本当に頼もしい区政への一歩といえるでしょう。
 私は、そうした新しい科学的で暮らしに根ざした取り組みを、いぬいあきお氏に託して行きたいと願っています。

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