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震災レポートNO.30 <2011・6・8>

ついに区民の声に抗しきれず北区も放射能の測定開始を決定!

■放射能測定に極めて消極的だった区の姿勢

●前回の震災レポートでお知らせしたように、北区はこれまで都内の放射能測定は新宿の1箇所で十分であるという立場から、独自に北区内の放射を測定する考えは持っていませんでした。
 多くの区民から区に「子どもの遊び場などで是非放射線を測定して欲しい」という要望が殺到していましたが、「測定をする予定はありません」という非常に冷たい答えがかえって来ていました。

●これまで、共産党区議団は繰り返し区の放射能測定を求めてきました。区はそのたびに測定器の購入などを検討していることをほのめかしていましたが、6月6日の朝、区議団の区長への4回目の災害対策申入れでも要求しましたが、この時は、「測定を行うなら、23区が同じ基準や方法で統一的に行う必要がある。次の区長会でそのことを提案する」という趣旨の回答があり、やはり独自の測定には極めて消極的でした。

■6月8日になって突然の態度変更

●しかし乳幼児の保護者などが、自分の子どもが遊ぶ公園は保育園などの土や草地などの汚染がどうなっているのかに高い関心と不安をかかえているのは当然ではないでしょうか。
 この不安に可能な限り誠実にこたえるのが行政の本来の役割だと思います。北区独自の測定を否定できる根拠はないはずです。

●こうした中で、本日6月8日の午後、区の「危機管理室長」が、共産党区議団の控室を訪れ、「先ほどの庁議のあと、震災対策本部が開かれ、北区も放射線の測定を行うことを決めました」と報告しました。
 「区が測定器を購入するのは、また時間がかかってしまうので、業者に委託して実施します。
 放射線測定内容は、板橋区と同程度のレベルを考えています」「詳細な内容や時期については、これから担当課が業者選定も含めてつめることになりますので、プレス発表はそれが決まり次第となります」と述べました。

■区民の不安解消のため測定器を入手し、出張測定を開始

●区議団は、震災の後、4月8日の第3次の区長への緊急要望の中で、3月末から東京にも放射能の影響が出始め、金町浄水場などでも一定の汚染が発見されており、北区でも独自に区として空中や地面、水中などの放射能の測定を行うよう求めてきました。

●同時に、区に求めるだけでなく、自ら品うす状態の測定器を探し出して、要望を寄せている区民のところに出かけ”出張”測定を行ってきました。
 今のところ区内の測定値は、文部科学省が最近年間20ミリシーベルトを設定して批判を浴び、決めなおした「年間1ミリシーベルト以下をめざす」という基準を大きく超える地点はありません。
 しかし今後、このまま低い値で推移するのか高くなっていくのかは予断を許しませんから、区の測定開始は当然と言うべきだと思います。

●6月2日には、写真のように、北とぴあを会場に、放射線防護学の専門家の野口邦和氏を講師に招いて学習の場を持ちましたが、会場にあふれるほどの参加者がありました。この区民の関心にこたえなければと痛感しました。

(写真は、6月2日に行なわれた報告と講演のつどいのようす)

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