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*98予算委代表−1
「マル福切り下げの根拠は破綻した」。
再検討を求め知事を追及。

 98年度予算案に盛り込まれた、老人医療費助成(マル福)の削減など、「財政健全化計画」実施案に基づく都民施策切り下げ問題が焦点となる東京都議会予算特別委員会で、代表総括質疑に立ったそねはじめ都議は、都側のマル福切り下げの根拠が完全に破綻したことを浮き彫りにし、見直しの再検討を迫りました。

 そね都議は、都が切り下げ理由を「給付と負担において他の世代との公平を欠く」などとしているのに対し、慢性疾患が多いなど医学的必要から見ても、60代の医療費の負担が重いとの調査結果が出ていることからも、この世代の人に手厚い助成をするのは当然、と指摘。

 さらに「住民税非課税者という所得基準は、同じような生活水準の人の間にわずかな所得の差でマル福を受けられる人と受けられない人の不公平を生み出す」と厳しく指摘。青島知事は、まともに答弁できませんでした。

 そね議員は、今回の見直しが「全国に誇るべきマル福を、全国で一番厳しい所得制限まで後退させるものだ」と述べ、見直しの再検討を強く求めました。

 またそね都議が、医療費の負担が重くなっている社会保険本人をマル福の対象とする拡充を求めたのに対し、青島知事は「ご意見としてうけたまわる」と答弁しました。

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