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*98予算委代表−2

道路の工事費に3割以上のコスト差
土木費縮減を要求・建設局長も努力を約束
 公共工事のコスト問題でそね議員は、多摩川中流域に建設中の道路橋のうち、アーチ橋の多摩水道橋と、つり橋型の斜張橋の府中四谷橋とでは同じ4車線の道路橋でありながら、1メートルあたりで34%もの価格差が生まれており、「今日の財政状況のもとでは、設計段階から慎重な検討が必要ではないか」と述べました。

さらに、多摩川中流域の400メートル規模の道路橋のうち、モノレールと2階建ての橋を除いてすべて2本の橋脚であると述べ、橋脚が少なくなるほど橋げたの強度をあげるためによりコストがかかるという専門家の指摘も引用して、「今後の橋梁の建設では、橋のデザインや個性を適切なコストの範囲内で選択する観点を貫くべきだ」と述べました。

そね議員は「都が土木分野のコスト縮減に努力すれば、建設局が掲げている3・1%の縮減でとどまるはずがない」と強調し、大幅なコスト縮減を要求。

 また、投資的経費のうち国庫補助を受けない単独事業費が、バブル期以前の1・5倍にふくらんだままである問題についても、「削減はまだ不十分」と追及しました。

 青島幸男知事は「バブル期の状況と違ってきたので、縮減は必要だが、生活都市東京の創造のために、必要最小限のものはつくらなければならない」などと答えました。

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