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各会計決算特別委員会94年5月23日

 墨田区の地場産業活性化のメダマ、ファッションセンターが 全国センターの位置付けを臨海部のファッションタウンに奪われた

 

 ◯曽根委員 私からは、資料でいただきました東京墨田の国際ファッションセンターのこの間の経過について、また関連して、有明南の東京ファッションタウンの経過の問題にも触れながら質問したいと思います。
  資料の一ページで、これまでのファッションセンターの経過についていただいたんですが、最近の新聞報道で、特に五月十四日の朝日の夕刊には、墨田区が最大の出資者であるこのファッションセンターが、地代もゼロにし、権利金も十億円を引いて、無利子融資まで行って、区としては相当な持ち出しもしながら支援をしているのに、ファッション拠点としてのセンターのビル建設がまだめどが立たないという問題を取り上げて、大きな記事が出ております。当初の都市計画決定がされた段階での計画から見て、どの程度今おくれているのか、それについての東京都としての評価はどういうふうなことになっているのか、その点をお聞きしておきたいと思います。

 

◯北爪商工計画部長 ただいまのご質問でございますが、今お手元にあります、委員会に提出しました資料に日程も若干書いてございますが、当初の計画では、工事着工予定平成五年度、竣工予定平成八年度ということになっておりました。

しかしながら、長引く不況の影響等によりまして、オフィスの需要が沈滞しております。このために、オフィスの賃貸事業の誘致活動等がなかなか困難であるということ等を理由といたしまして、現在のところ工事に着工してございません。

現在、墨田区の方ともお話をしておりますけれども、ある程度の期間おくれざるを得ない状況であろうと思います。この工事着工をいつにするのか、竣工をいつにするのか等、具体的な内容につきましては、墨田区の方からまだ話を聞いておりません。

 

 ◯曽根委員 これは、新聞の報道でもいわれているのですが、私も墨田区の方に問い合わせてみたら、区としては、かなり前から、ファッション産業が集中している城東地域を拠点にした、こうしたセンターとなるものをつくりたいということで、最初は八階建て程度の建物を、センター機能を持ったものにつくろうという話から始まっている。

しかし、都市計画決定された段階では、地上二十階建て以上の大規模な構想にかなり拡大されているわけですね。

それが、先ほどお話しのあったようなバブルがはじけた影響、オフィス需要のだぶつきということで今行き詰まってきている。

さらに、最近聞くところによれば、墨田区の中では、この第三セクターとの話し合いの中で、ホテルを誘致する、建てられるビルのかなりの部分にホテルを入居させて、それで何とか採算を合わせるような構想が出されているようなんです。

こうなりますと、都市計画決定を変更しなきゃならない、さらに、基本的な趣旨が何だったのかということもだんだんはっきりしなくなってくるということで、ますます計画としてはおくれていかざるを得ないんじゃないかと思うのですが、こういうことについて、東京都としてはどうとらえていらっしゃいますか。

 

 ◯北爪商工計画部長 今、先生がお話しされましたように、まだ検討の段階ではございますけれども、ホテルに一部転用したらどうかというような話もあります。ただ、具体的には、まだ構想の段階でございまして、最終的にそういうふうな決定をしたわけではございません。

今後とも、まだ墨田区の方とも話し合いをしていかなければいけないと思います。ただ、このファッションセンターの主な仕事というのは、基本的には、通産省が打ち出しました繊維リソースセンターということでございまして、繊維に関するいろんな情報を集め、整理、分析、加工しまして、繊維産業――先生もお話しございましたように、城東にありますニットを中心とする繊維の業者にいろんな情報を流しまして、新しい産業の拠点とするということでございます。そういうことになりますと、当然のことながらそういった役割をこのセンターが果たすわけでございますので、そういった基本的な役割というのは、オフィスにするかホテルにするかはともかくとしましても、維持されるものというふうに考えております。

ただ、具体的には、まだどういうような構想でこのビルを建てるのかというのははっきり聞いておりませんが、もし変更等、ホテルとかそういったことになれば、当然のことながら、都市計画の確認とかいろんな問題がございますので、よく区の方と相談をしていきたいというふうに考えています。

 

 ◯曽根委員 墨田区も相当な持ち出しですよね。墨田区としては、既に二十五億円の出資をもう決めているわけですが、そのほかに、先ほど報道でも出されているように、少なく見ても八十億円以上の持ち出しがあるだろうということで、それだけのお金を出すからには、採算をどうしても合わせなきゃならないという、痛しかゆしのホテル計画というものまで出てきているわけです。

  これとの関係で、ちょうど同じ時期に、計画上では平成八年に竣工が予定されている臨海副都心開発地域内の有明ファッションタウンについては、東京都が最大出資者になっていますが、こちらもやはりファッション関連産業の、いわばセンター機能といいますか、そういうものは当然持って計画をされている。

当初、やはりここも繊維リソースセンターという位置づけがあったというふうに聞いているんですが、その後のリソースセンターの位置づけの関係はどうなったんでしょうか。

 

 ◯北爪商工計画部長 今ご指摘のとおり、当初、有明南に中央リソースセンター、墨田に地域型のリソースセンターというような考え方というのも一時ございましたけれども、その後ファッションタウン構想を確定していく中で、国、これは通産省でございますが、そういったところとも調整を図りまして、基本的には有明南の中央リソースセンターという考え方はなくなっております。

最終的には、あくまでもニット産業等を中心としました城東地域、墨田地域の地場産業の支援、そういう形での地域型のリソースセンターという位置づけに墨田の方はなっております。

それから、有明南につきましては、民活法を当然適用したわけでございますけれども、そういったものを中心としまして、ファッションタウンといいますか、世界に向けての東京のファッションの発信基地を目指すという形になっております。

それに合わせまして、中小ファッション関連産業の振興を図ろうというものでございます。  基本的には、この繊維リソースセンターの前に、通産省が打ち上げていましたワールドファッションフェア、WFFといいますけれども、それを支援するためのFCCという構想がございました。どちらかというと、有明南の方はFCCに近い構想になっております。

 

◯曽根委員 今、有明南は世界に発信する東京のファッションの発信基地、墨田の方は城東中心の地場産業の拠点にと、それでうまく振り分けができればいいのかもしれませんが、実態としては、ファッション産業はそんなに間口、キャパシティーの広いものではないわけで、実際のところ、建設計画がどうなるかわかりませんが、ファッションタウンの方は、恐らく今年の夏ぐらいから本体工事が始まって、再来年春には何としても竣工というふうになってくれば、ファッションタウンの方が先にできてしまうわけで、ファッションセンターの計画に対する影響というのは、またさらに大きいものがあるのじゃないかと私は思うんです。

  有明ファッションタウンでのテナント入居の見通しというのは今どうなっていますか。正式、仮契約も含めての契約がどの程度あって、さらにどういうところに入居の働きかけが行われているのか、お答えいただきたい。

 

◯北爪商工計画部長 有明南の東京ファッションタウンでございますけれども、今先生がお話しになりましたように、現在、F街区、G街区とも基礎部分の工事をしておりまして、この夏ぐらいからそろそろ本体部分にかかろうかという状況でございます。そういった状況でございますので、東京ファッションタウン株式会社としましては、現在、ファッション関連団体や企業に対しまして、施設設備の内容であるとか入居企業に対する支援策であるとか、そういったものを説明しまして、積極的な誘致活動を展開している最中でございます。

  お尋ねの契約状況については、まだそれぞれの関係団体とか企業とか折衝中でございまして、具体的に何社であるとかどこの会社であるとか、テナント名を出せる状況にはなっておりません。

 

◯曽根委員 契約がまだ表に出せるものは一つもない、ファッションタウンの方でさえまだこういう状況なんですが、最近では、タウンの方は海外の企業にも誘致を働きかけているようなお話も聞いていますが、こういうところまで誘致工作というのか、働きかけをやっていらっしゃるのですか。

 

◯北爪商工計画部長 有明ファッションタウンにつきましては、有明ファッションタウンを中心としまして、東京のファッション情報を世界に発信し、かつ世界のファッション情報を日本に取り入れる、そういう機能を期待しているわけでございますので、当然のことながら、日本企業だけではなくて、海外の企業につきましても、いろんな誘致活動に励んでいるところでございます。

具体的には、イタリアであるとか、ミラノであるとか、そういったところにも現在話をしておりますし、近い将来には、台湾であるとか香港であるとか韓国であるとか、アジアの中でファッションの力の強い国々に対しましても、それぞれ関係の企業、団体等につきまして、できれば誘致活動をしていきたいというふうに会社は考えているようでございます。

◯曽根委員 そうしますと、ファッション産業の事実上国際的な拠点にしようということで、今相当必死になって、あと一年半しかないわけですから、ファッションタウンの方は動いているということですよね。そういう中で、結局のところ、墨田も、資料によれば東京も十億円を出資しているわけで、これを成功させる上での責任も負っていらっしゃるということから、墨田のファッションセンターと有明のファッションタウン、それぞれが競合しないための東京都としての考え方、位置づけや、テナント入居についての考え方というのはどういうふうになりますか。

 

◯北爪商工計画部長 先ほど来からご説明申し上げていますように、有明につきましては、世界的なファッションという中で位置づける、墨田につきましては、地域型のリソースセンターで位置づけるという、それぞれの位置づけがございます。

  墨田につきましては、多分ごらんになっているかと思いますけれども、きょうの日経の「経済教室」の中で、関満博先生も、墨田のいろんな取り組みについて、こういう半ページぐらいの記事を書いておりました。三M運動であるとかいろんな話をしております。

それで、墨田の中小企業というのは、どちらかといえばすし屋のカウンターみたいなものである、そういった中で、地元に密着したいろんな産業を育てながら、中小企業の役割というものを高めていきたい、このような話を紹介しておりました。

まさしく墨田のこの構想につきましても、そういった墨田の、地元のニットであるとかいろんなファッション産業をうまく地域産業として引きつけまして、各種の情報をそういった企業に渡し、かつ東京都の方の施設もできる限りバックアップして、地元の産業を育成していくという場にしていきたいと考えております。

そういった意味では、有明と墨田の方はおのずと仕分けができるのではないかというふうに考えております。

 

◯曽根委員 今、すし屋のカウンターというお話がありましたが、お聞きしていきますと、何度かお答えがありましたが、有明南は、ファッション関連産業の大手のところを中心に世界に乗り出す、墨田の方は中小企業でやってくれというような、結局、企業のグレードや規模で、それぞれどこを拠点にするか振り分けを決めていく、そういうようなことにならざるを得ないんじゃないかと思うんです。

  抽象的なお話では、例えば、墨田のファッションセンターの基本構想の中には、企業参加機能として、都内はもとより、全国、海外の企業に開放され、先鋭的な企業を入居させる機会を積極的につくり、刺激的な環境を形成していくと。世界に乗り出すという話は、もう墨田のファッションセンターの中にも構想として入っているのですが、結局、競合しないようにするのには、企業のグレードで分けていく、こういうふうになるわけですか。

 

◯北爪商工計画部長 それは必ずしも正確ではございません。当然のことながら、墨田というのは地域のリソースセンターということで、要するに、墨田及びそれを含みます城東地域での繊維産業の特性に応じた企業の誘致をするということだと思います。

  それから、有明につきましては、そういった特性よりは、むしろいろんなファッション産業の中で、大企業も当然のことながら入ると思いますけれども、基本的にいえば、ニット、アパレルにつきましても、城東につきましてはニットを中心とするアパレルでございまして、その他のプリント地とかそういったものを基本的に基盤とする産業ではございません。

そうしますと、城東地域の特性をうまく生かしながら地域のリソースセンターをつくっていくということになれば、当然のことながら、もともと地元にないような中小企業であるとか産業基盤をそこでつくるというわけにはいかないわけでございますから、その部分のところにつきましては、有明がそれなりの分担をしていくと。

繊維産業の中でも、川上、川下、それから川下の中でも、それぞれのいろんな特性に応じまして、中小企業の誘致なり、中小企業の育成なり、そういったものを図っていこうというふうに考えております。

そういう意味では、有明が大企業だけ、墨田については中小企業だけ、そのような考え方でやろうと考えているわけではございません。

 

 ◯曽根委員 実際のところ、どちらを拠点にして企業活動をやるかは、最終的には、企業の方がどういう形でかかわるかによって、自分自身で決めていくのだと思うんですね。

そのことについての規制は、都としても別にできないわけですよね。そういう点でいいますと、やっぱり私ども、大企業はこっちに来てください、中小企業はこっちに来てくださいというふうにはならないだろう。

ファッションタウンの方も、再来年竣工に備えて一生懸命誘致しているけれども、契約はまだない。 恐らく中小企業も含めて引っ張らなければならないというふうな実態になってくるでしょうし、後にできてくる墨田は、ますますそれで地元から引っ張られないという保証は今何もないわけですから、私は、そういう意味で、ファッション産業という一つの分野の中で、一遍にこうした二つの拠点を都内の直近の場所につくって、両方成功させるというような経済状況じゃないというふうなことを率直にいわなきゃならないと思うんです。

それともう一つは、先ほど海外企業も誘致して、発信基地というようなお話がタウンの方でありましたけれども、これは、メリットになる中小企業も、時流に乗っていく企業にとっては一部あるかもしれませんが、日本の、例えば墨田を含めて、ニットなども含めての中小企業の中には、生産部門がかなり残っているわけですよね。

こういうところが、今不況の中で、一般に市販されている服地関係ではもうほとんど外国にとられて、特定目的の、例えば企業の制服だとか、そういうことで辛うじて食いつないでいる部分が相当あると思うんです。

東京にあるアパレルメーカーの中で、縫製加工部門というのは何社ぐらいあって、その中で大企業と中小企業はどれぐらいの割合でありますか。

 

◯北爪商工計画部長 繊維の場合には、川下、川上といろいろありますが、その中で代表的なものを挙げさせていただきますと、まずアパレルメーカーでございますが、東京には千四百社でございます。そのうち、中小企業は千三百二十社、パーセントでいいますと九四・三%でございます。

それから、縫製加工につきましては、東京に四千五百社ありまして、すべて中小企業でございます。 それから、関連商品部門、服飾雑貨であるとか装身具であるとか、そういったものでありますと、三万九千九百社、このうち、中小企業は三万九千八百社、九九・七%、そのようなところでございます。

 

◯曽根委員 アパレル関連、今お聞きしなかった流通部門、それから関連商品部門などもお答えありましたけれども、もう大手が幾つか入っているところがありますが、縫製加工部門だけは一〇〇%中小企業なんですよね。

実態としては、これは中小企業でなきゃ成り立たない分野で、それもひところに比べれば半分以下に落ちていますから、大変な状況です。

そういうところが、これから大手を中心に、確かに素材開発とかデザイン部門は国内に残すかもしれないが、生産部門というのはどんどん海外に移っている段階で、それをさらに促進するような国際的な情報基地みたいなのをつくれば、ますます表に出ていく。

私は、縫製加工部門が、本当にこれでいわばとどめを刺されるのじゃないかというふうに思わざるを得ないのです。

  こうした方向にならざるを得ないという点でも、ファッションタウンの位置づけ、それから、そこを拠点にして大手の企業がファッション関連産業の海外進出をねらっているということが――一方で、墨田のファッションセンターへの影響が多大に及ぼされるのとあわせて、東京都内で頑張っている中小の縫製関係を初めとしたファッション関連産業に大きな打撃を与える危険性がある。

そういうところの対策を打たないで、どんどん進めていくファッションタウンの方を――建設会社その他我々も疑惑を追及してきましたが、東京都として、事実上、そこにてこ入れしていくということは、中小企業対策費にファッションタウンの予算を入れていることも含めて、全く納得いかないという点を私は指摘しておきたいと思います。  以上で終わります。

 

 ◯桜井委員 ただいまの質問に関連しまして、一、二点質問をさせていただきます。  まず一点でございますけれども、先日の朝日新聞の夕刊ですか、あの記事をごらんになっていただいているかどうか、それを確認します。

 

◯北爪商工計画部長 五月十四日土曜日付の朝日新聞の記事につきましては、存じ上げております。

 

◯桜井委員 その中で、いろいろなコメントが――いろいろなというか区とか都とか書いてございますが、都のコメントが載っておりますけれども、それは事実ですか。

 

○北爪商工計画部長 あの記事を書く前提としまして、朝日新聞の記者が取材に参りました。その関係で、当方としましては、先ほど資料の中にもございましたように、平成五年度着工、八年度竣工という当初の計画というのはありますけれども、現時点のところ着工がまだされてない、そういう意味ではおくれるであろう、そのような話をしたことは事実でございます。

 

◯桜井委員 そのようなお話をしたということと、その記事に書いてございます、要約ですが、そのニュアンス、それは、お読みになって大体合っているかどうか、お答え願います。

 

◯北爪商工計画部長 そこに二行で書いてありますけれども、ニュアンスとしてはかなりずれているものと考えております。我々としましては、まだ墨田区から――現在どういうふうにこの計画を進めていくのかという話を今詰めているところでございまして、その結果さらに必要な行政上の手続とか、そういったものが必要であれば、ある程度の期間はおくれると思いますけれども、まだそういうような具体的な説明も受けておりません。  ただ、我々としましては、着工は五年度という予定はずれたということを申し上げたところでございまして、若干そのニュアンスというものは違っているのではないかというふうに考えております。

 

◯桜井委員 これ以上その点は申し上げません。  次に、先ほどの答弁にもありましたけれども、東京都と墨田区の間で、この問題について、当然ながら事務レベル、その他のレベルで話し合いがされていると思うのでございますけれども、どういうような機関、東京都側でも区の方の側でも、どのような密度で行われてきたのか、その点を……。

 

◯北爪商工計画部長 主として話し合いの局面というのは二つございます。一つは、墨田区がこのファッションセンターを中心としまして、墨田区のファッション産業、そういったものを全体として育成を図る、そのための審議会、そういう協議会というものを設けております。

そこにつきましては、委員として、私、それから私の下の副参事がその中に入っております。本委員会の方は私、それからその下のワーキンググループについては副参事が入っておりまして、ここにつきましては多いときは月一回とか、そういったような頻度で墨田区の会合等がございまして、それには参加をさせていただいています。

  その中で、建物を建てただけで墨田区全体のファッション産業が振興するというのはありませんので、当然のことながら、この国際ファッションセンターを中心として面として墨田区のファッション産業をいかに開発していくのかというようなところを議論をさせていただいているところでございます。

  それからもう一つは、具体的にはこの国際ファッションセンターの開発計画、先ほどいいましたように、十億ほど都としても出資をしているわけでございますから、当然のことながらこの計画について無関心でいられませんので、私のところを中心としまして、国際ファッションセンターの事務局、それから墨田区の担当部長さん、その辺を中心としまして、現在、このファッションセンターの建設の進め方について協議をしているところでございまして、特に平成五年度着工予定という前提が崩れましたので、最近は割合と頻度を持ちまして議論をしているところでございます。

 

◯桜井委員 そういうお話をされておるならば、先ほどの答弁のニュアンスを聞いておりますと、東京都側が区の方から話を聞いておらないとか、報告を受けておらないとかというような答弁のされ方が多々あるように感じたんですが、そういう答弁の仕方と今のお話の仕方ではちょっと矛盾を感じるんですけれども、そこらあたりをもっと整合性を持った答弁をしてください。

 ◯北爪商工計画部長 答弁の内容について、しゃべり方について少し誤解があるような話し方をしている点につきましてはまことに申しわけなく思っております。

ただ、この国際ファッションセンターにつきましては、五年度着工という当初の計画につきましては、現在のオフィスビルの需要等、そういったものを踏まえますと、なかなかそのままの形では竣工ができないというのが事実でございます。  そういう意味から、墨田区を中心としまして、具体的にどういうような形でこのプロジェクトを進めていくのかということについて現在検討しているところでございます。

直接的には第三セクターである会社の責任ではございますけれども、当然のことながら、最大株主であります墨田区、それから東京都、その辺についても関与しているわけでございますが、ただ、具体的に、最終的にそれではこういう形にするというような、最終的な株式会社としての結論、その前提としての相談、そういったものをまだ受けている段階ではないということを述べたかったわけでございます。

ちょっと言葉じりが、言葉の使い方が不適切であれば、ここでおわびしたいと思います。

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