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痴呆性高齢者対策を質問
デイホーム拡充を要求・グループホーム本格実施を初提案。
●デイホームは、整備が希望に追いつかない

 そね都議は、中・重度の痴呆性高齢者に昼間の介護などのサービスを行う「痴呆性高齢者デイホーム」について質問。介護で苦労している家族から喜ばれているが、希望者に対して整備が追いつかず、5つのデイホームがある北区でも56人もの待機者が出ていることを明らかにしました。

 さらに最近の福祉局の調査結果から、2000年には都内の中・重度の痴呆性高齢者は5万人を超えると予想されるが、都のデイホーム整備計画では定員が2000人にしかならず、「これでは必要とする人の数パーセントしか利用できない」と指摘。整備計画の抜本的見直しを求めました。

 青島幸男知事は、痴呆性デイホームについて「重要な事業」との認識を示しました。

 そね都議は、在宅サービスセンターの増改築によるデイホーム整備への補助や、職員配置の引き上げを求めました。

●痴呆性高齢者のグループホーム本格実施を初めて提案

 そねはじめ議員は、痴呆性高齢者が少人数で共同生活を送るグループホームについて取り上げました。

三鷹市でモデル実施している施設を調査した経験から「施設職員が必要な援助を行いながら、10人くらいの痴呆のお年寄りがそれぞれの部屋を持ち、中央のフロアーに集まって掃除や洗濯や調理など、それぞれが自分に残された家事能力を生かしながらくらしていくことで、生きがいも持ち痴呆の進行も抑えることができる」とその意義を強調し、都内で3か所のモデル実施にとどまっている現状から、都として思いきって整備・実施に踏み切るよう求めました。

 石川局長は「今後必要な施設であり十分に検討していく」と答えました。

◎その後介護保険の中で、介護施設のひとつとしてグループホームが位置づけられ、現在11か所が整備されています。[2001年3月現在]

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