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99年6月24日経済港湾委員会

契約の事前公表問題

◯曽根委員 私から、契約の締結の報告について一点だけお聞きして、意見を述べたいと思います。  この食肉市場と世田谷市場の今回の契約の締結については、私の記憶では本格的には初めてだと思いますが、入札予定価格の事前公表が行われて、入札の結果は、それに対して、契約額が九七%ないしは九八%台の非常に予定価格に接近した落札だったというふうにお聞きしています。これらの内容は報告にはなかったんですが、基本的には財務局の方で管轄されているというふうに見てよろしいんですか。

◯碇山経営管理部長 先ほどご報告申し上げました契約案件、いずれも財務局の契約締結でございます。

◯曽根委員 そういうことですと、市場の方にお聞きしてもお答えできる内容じゃないと思いますが、これからの建設工事に関係して皆さんのところでもぜひ気をつけていただきたい問題として、二点申し上げておきたいと思うんです。  一つは、今回、事前公表、港湾局にもありましたけれども、ほとんど九七%、九八%、九九%、つまり、予定価格を公表したことで、契約が下がるんじゃなくて接近するという結果が出ておりまして、これは私、定着すると思います。そうすると、これは別に八割がいいとか九割がいいとかいうことはいえませんから、適切な見積もりがされていれば、それに接近するのは当然ということになります。したがって、今後は、入札予定価格の見積もりが、その時点での工事の資材などの価格を正当に反映した厳密なものかどうかということが厳しく問われると思うんですね。それが適切に反映していないと、もう接近して取られる、要するにもうけを与えるというだけになってしまうということになりかねませんので、当然見積もりを出す上では皆さんのところも関係されるでしょうから、ぜひこの点、厳密にやっていただきたい。  もう一つは、土木の分野でよく私たちに聞こえる話なんですが、実際は、若干管理部分を残して丸投げしていく、下請に出していくということが現実に起こっているわけですね。場合によっては、第四次、第五次の下請もあると。実際に現場で仕事をされる業者のところでは、場合によっては半値近くまで落ちて工事が行っているということで、現に相談などで来るわけですよ。そうすると、もしこれから、予定価格もちゃんと出して、それに接近して落札しているのに、実際のほとんど大部分の工事をやる会社のところ、企業のところでは、もっとすごい低い価格でやっているとすれば、これは中身が落ちているというふうになりかねないし、もしそれだけ低い価格で適切な工事ができるんだったら、最初の見積もりは何だったのかということになりますので、工事を進めていく中でそういうようなことが今後起こらないように、これはぜひ皆さんの方でも指導監督をお願いしたい。  二点だけお願いしておきたい。以上です。

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