そねはじめ切り絵の世界36
野鳥シリーズN 
「バンの雛」

 昔、岡野薫子という作家の作品に「野生の動物の子どもはかわいさで身を守っている」との一節がありましたが、野鳥の雛は親鳥よりみすぼらしい場合が多いのはなぜでしょう。バンの成鳥はつやのある黒い姿ですが、雛はすすけた色とそばかす顔で葦の間を泳ぎ回っていました。


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