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久びさに発信します。13−1009はじめ通信秋2号



都教委傍聴者への職員十人の監視・記録は行き過ぎと中止を申し入れ

 この何回か都の教育委員会を傍聴する人は異様な視線にさらされています。

 教育委員会の傍聴定数は20人。毎回抽選になるほど傍聴者は多いのに定数は増やしません。

 ところが最近、特定の傍聴者が委員会中に大声でやじるようになり時どき審議が中断しました。

 すると傍聴者後ろの壁際にずらっと10人の職員が座り、それぞれ二人ずつの傍聴者の服装や言動まで細かくメモしながら監視するようになったのです。ただでさえ狭い傍聴席は異様な緊張感に包まれています。たまたま傍聴に行った小竹都議と里吉都議がこれを知って驚き、本日の申し入れとなったものです。

 私も小竹、里吉、畔上、白石各議員と共に教育長を訪ね「騒いでいるのは特定の人だけで、他の傍聴者まで同様に監視記録するのはやり過ぎです」というと、教育長は「誰が何を言い出すかなかなか分からない」などと傍聴者全体を疑うかのような発言をしながらも「申し入れは必ず委員長に伝えます」と答えました。

 申し入れした議員は私を含め、帰りのエレベーターで「まるでいたずらっ子の連帯責任をクラス全体がとらされてるみたいだね」と、都教委の”非教育的”なやり方に改めて憤慨しきりでした。


 申し入れの全文は以下の通りです。

2013年10月9日     東京都教育委員長 木村 孟 殿
               日本共産党都議会議員団

都教育委員会における傍聴者の監視の中止を求める申し入れ

 東京都教育委員会は、7月25日以降に開催された3回の会議で、傍聴者の言動について監視し記録を行っています。そのやり方は、傍聴者を傍聴許可番号順に2列に着席させ、その後ろに傍聴者二人につき一人の教育庁職員を配置して、傍聴者の性別、特徴(洋服の色、眼鏡、ネクタイ、髪型等)、発言内容等を記録するものです。

 一部の傍聴者が大声で騒ぐなどの問題は生じていますが、傍聴人規則に基づき厳正に対応すればすむことです。傍聴者全員の言動を監視し、発言内容まで記録するのは、明らかに行き過ぎです。

 実際に傍聴している都民からも「非常に不愉快である。都教委はどういう人権感覚をしているのか」「傍聴に行くのにプレッシャーを感じる」などの声を聞いています。教育委員会が、教育委員にとって自由に発言できる場であり、都民が自由に傍聴できる場であることが重要です。

 日本共産党都議団は、教育委員会における傍聴者の監視・記録行為をやめるよう強く申し入れるものです。大声で騒ぐなどの傍聴者に対しては、傍聴人規則にもとづき厳正にねばり強く対応すべきです。




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