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はじめ通信・子どもと教育のはた0211

在日外国人や中国帰国者の貴重な教育の場・夜間中学日本語学級を守るため皆さまの全面的なご支援を
**日中友好協会北支部・春節のつどいでの連帯のあいさつ**

●2月11日、日本では紀元節を「建国記念日」と称して休日ですが、中国では春節のお祭です。日中友好協会北支部では、滝野川会館で春節の集いを開きました。
 紹興酒で乾杯しながら、シュウマイや春巻きをつまみ、会員の皆さんの太極拳や紫金草の歌などが披露されたり、中国から声楽の勉強に来ている朕さんという美しい留学生の「草原情歌」「涙そうそう」「島唄」などを聞きました。

●早めに失礼するため、途中であいさつをさせていただきましたが、いま中国からの帰国者やさまざまなハンディーを背負った外国人の貴重な義務教育の場である、夜間中学の日本語学級の教員が大幅に減らされそうな問題など、教育を中心に、石原のとんでもない攻撃と、ともにたたかう事を訴えました。

●あいさつの要旨はつぎのとおりです。

 さっき新宿では、右翼の街宣車が大音量で「紀元節」を怒鳴り散らしていて道行く人は眉をひそめていましたが、中国の旧正月に合わせたこんな楽しい行事ができる日中友好協会の皆さんはすばらしいと思います。
 朕さんの唄や太極拳など、仲間同士の集いだけではもったいないので、区民に広く紹介する企画をかんがえてはどうでしょうか。

●そして、先日まゆずみ四郎さんや染谷さんなど多数の方に都議会に陳情に来ていただいた、夜間中学の日本語学級の問題では、引き続きご支援をお願いします。
 夜間中学は都内に8校、そのうち5校に日本語学級があって、朕さんのように母国でちゃんと教育が受けられなかったハンディーを持つ人や、中国や朝鮮からの帰国者などが、ここでやっと日本語を学び、しかも生活丸ごと援助するような信頼関係が築かれているそうです。
 20人学級ですが、年齢も幅広く何ヶ国もの人が混じった教室で、さらにグループ分けしてギリギリでやっているといいます。5校で26人しかいない先生を8人も削るというので、このままでは学級が維持できなくなります。
 何としても削減はやめさせてほしいと、生徒や先生たちはもちろん、卒業生、在日外国人の団体などなど各方面から激励の声が寄せられています。

●石原知事は、2期目にあれほど大量得票しながら、公約実現は、カジノ・ギャンブル施設、大規模留置場、都立新銀行、都立の大学構想など、のきなみ挫折やゆきづまりに直面しています。
 それは、あまりの乱暴なやり方に都の幹部もついてこれなかったり、攻撃された人たちが、かつてなかったほどの怒りでたたかいを起こしているからです。

●都立大学でも、教員や学生の過半数が反対で頑張っていますが、これに勝利しないと半世紀の都立大の学問の歴史も自分たちの仕事や誇りも全て失うことになり、まさに存亡をかけたたたかいです。
 性教育の先進で頑張っていた養護学校も、校長先生がヒラに格下げされました。障害児教育では、教室も先生も足りないのに、教室がなければ廊下で授業、民間業者で人が食べられないような給食でも、どうせ味はわからないからと無理やり食べさせられる、障害児を人間扱いするなと言わんばかりのおしつけです。

●今崎さんもお見えですが、東京都交響楽団の団員も、有期契約切り替えをねらって、いったん全員辞職の退職金が用意されています。せっかく安定雇用で演奏水準を高めてきた優良楽団なのに、暇があればホテルやキャバレーのバイトを探す生活になりかねません。
 2月28日には、日比谷公会堂の2000人の会場で、都立大と都響の連帯集会が開かれます。どうぞ皆さんで、演奏と訴えをお聞きください。

●先日、偶然「あの子を探して」という中国映画を見ました。わずか13歳の少女が教科書を写すことしかできないのに村の小学校の代用教員になって、生徒がひとりも欠けなかったら50元もらえるというので頑張る話です。
 ひとりの男の子が、家の事情で都会へ出稼ぎに行く。少女は苦労して街へ行って探し歩き、とうとうテレビに出演し「あの子を探して」と訴えて、人々の協力で見つけ出します。最後は街の人たちのカンパで山のような学用品を買っていっしょに村へ帰るという話です。
 中国の少女の、何事も妥協しない、あきらめない、最後まで涙を見せずにどこまでも頑張る姿に感動しました。

●私たち日本共産党も中国の人たちに負けないよう、日本の社会を変革するため、逆境にくじけず頑張りたいと思います。
 夜間中学問題はじめ、今年は中国や朝鮮をめぐって何が起こるかわかりません。平和憲法とアジア諸国を敵視し、日本と東京を戦争に引き込もうとする石原知事に、一泡もふた泡も吹かせて、参院選を勝ち抜きたいと思います。
 どうか、皆様のいっそうのご支援をお願いします。

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