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はじめ通信・子どもと教育のはた0318

傍聴席からのものすごいパワーが朝日に社説まで書かせました

●17日の教育庁の質疑の翌朝、かみさんが「昨日の文教委員会、えらい騒ぎになったみたいね。朝日(新聞)に記事が出てるわよ」と言いました。
 読んでみると、確かに朝日新聞の文教委員会の取材記事は、私の質問をとり上げたもので、私がいちばん頭にきた「ほかの高校は起立しているのに、起立しない特異な学校があれば、教員の洗脳(と私は聞こえましたが「扇動」だったかもしれません)を疑うのは当然」という教育長の発言を伝えた記事でした。

●私は、教育長の発言に「あなたは少数者の存在すら認めないのか」と思わず怒鳴ってしまったのですが、教育長の態度は、この間の強制的な日の丸君が代の押しつけで、卒業式での君が代斉唱の100%実施の中で、ほとんどの学校で生徒も起立して歌うようになったのをいいことに、生徒が立たない学校を異端者扱いにする傲慢な態度でした。

●さらに「クラス単位で生徒が起立しないことがあれば、そのクラスの担任教師の指導力不足が問われるのは当然」との答弁は、板橋高校のように学校全体の生徒が立たない場合は、その責任を追及すると校長まで類が及ぶので、立たない生徒をクラス単位まで少数派に追い込んだ段階で、担任教員の責任に転嫁するという、きわめて悪質で姑息な攻撃のやり口なのです。
(ちなみに板橋高校では、土屋都議が立たない生徒を怒鳴りつけたら生徒から反撃の発言があって土屋氏の叱責は功を奏せず、彼は式の後で校長に抗議したため、卒業生の担任が校長室に呼ばれて大変だったそうです。)

●私が質問の中で「生徒自身が考えて、起立しないとすれば、担任の教師が処分されると言うことが明確になれば、生徒は自分たちのせいで担任に傷を負わせるわけにいかないと考えるだろう。そこまで、生徒の心を縛っていいのか」と追及しました。朝日は同じ18日の社説に同様の趣旨をとり入れていました。

●しかし、なんと言っても、各新聞でこの問題を取り上げさせた力は、17日の委員会傍聴席でも発揮された母親パワーでしょう。
 おそらく初めて傍聴に来たらしい母親たちが、私の質問にいちいち拍手するのを聞いて、自民党議員がいらついて、傍聴席がうるさいというようなことを言ったら、「議員のヤジのほうがうるさくて聞こえません」と、規則を知らないらしい女性があっけらかんと叫んだので、その議員は顔を真っ赤にして怒り出し、共産党の東(ひがし)委員長に、傍聴者を退場させろと騒ぎたてました。
 すると、「税金で給料もらっているくせに何よ」とまた傍聴席から反撃があって委員会室は一時騒然となりました。

●この騒ぎは、一見、質問内容とは関係ないようでいて、実は教育委員会のひどいやり口を応援し、批判的に追及する私にヤジをぶつけているこうした議員の態度にこそ、傍聴席の母親パワーを燃え立たせる原因があったことは間違いありません。その怖いものなしのエネルギーが、新聞記者の注目を集めたのではないかと思います。

●この日、傍聴した大勢の都民から、私がヤジと怒号を浴びながら、教育庁と激しい論戦をするのを見て、自分も頑張らなければと共鳴して帰りに受付けに伝言したり、手紙やファックス、電話があったりと、大忙しでした。
 都立学校の保護者の署名も、いま83校(もうさらに増えているでしょう)に及んでいるそうです。たたかう怒りと勇気が今広がっていることを実感します。

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