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はじめ通信・子どもと教育のはた0403

私学教組の立役者として40年
誰にも慕われた内藤利治さん慰労会開く


●東京私教連の役員として、40年にわたって活躍し、この3月で勇退し、後進に道を譲られた内藤利治さんの労をねぎらう会が私学会館で行われました。
 予定を大きく超える200名近い参加者が、よく食べ、良く飲み、バンド演奏でよく歌い、また良くしゃべりました。私学の教員運動が、今元気で力を伸ばしてきていることを実感させる光景でした。またそのことに内藤さんが極めて決定的な役割を果たしてきたことを感じました。

●あいさつされた方は、都教組など公立学校の教員のリーダーから大東学園理事長など経営者、教え子、私教連の関係者など幅広く、とりわけ多かったのは私学の職場で不当差別などと争議をたたかった方々でした。内藤さんは、私教連からの応援で、ほとんどの争議の団交に参加したとのことです。

●参加者は「内藤さんは、私教連が好きで好きで、日曜日も事務所に必ずやって来るほどで、よく家庭がもったものだ」などと言って、みんな思い出し笑いしていましたが、本人も「これからどうするか・・・家にいてもつまらないし」などと、まんざらでもないようでした。それでも「今日、孫が遊びに来たのであいさつを考えられなかった」などというほど子煩悩な面もあるようです。
 「60年安保の世代の私たちは、職場に勤めたとき組合に入ってみんなで団結してがんばるのが当たり前でした」と彼があいさつしたように、民主的な運動の大きな前進の時代を先頭に立って奮闘した人らしいあいさつでした。

●私は、まだ3年弱のお付き合いでしたが、文教委員でお世話になったことからあいさつを頼まれました。
 以下は、その要約です。

「文教委員になって、まだ3年たたないのに、もう10年分仕事をした様な気がするほど、いろいろなことが東京の教育をめぐって起こりました。私学助成削減の攻撃とのたたかい、私学の「偏向教育」攻撃がかかったときなど、内藤さんには、定例会ごとに情報や知恵をいただいて、お世話になりました。
 体験を通じて感じたのは、教育分野は、ほかの分野に比べて、活動家が桁違いに多いこと、みんなまじめが服を着て歩いているほどまじめなこと。それだけに、その力が総結集されるなら、教育基本法の改悪攻撃は、必ずはね返せると実感しています。
 そして、私学の運動には、その中心に長い経験を持つ、内藤さんなど私教連の方々がいて、教員の方はもちろん、生徒の運動、父母の運動、それに学校の経営者まで巻き込んだ幅広い運動を築いてきたという点ではぬきんでていると思います。学校の現場の視察など内藤さんに頼むと、すぐに話が通じるのでびっくりしました。

●いま皆さんのたたかいに、新たな輪が広がっていると思います。たとえば文教委員会の傍聴でも、今日参加の皆さんなどは傍聴規則を知っているから私の質問でもシンとしていますが、この間の日の丸・君が代問題の質問のときは、おそらく初めて傍聴したらしいお母さんたちが、私の一言一言に拍手するんで、自民党議員が怒り出して東委員長に「静かにさせろ」と怒鳴りました。すると傍聴席から「議員のヤジのほうがうるさいんですけど」と反撃が。自民党議員が振り返って「傍聴者の立場がわかっているのか」と怒鳴ると、「何よ、都民の税金から給料もらっているくせに」と、あっけらかんと反撃が返ってくる、そういう雰囲気で質問していた私も驚きました。

●また、朝日新聞の社説がこの問題で、産経や読売の社説とむきになって論争していて、朝日がこれほど身近に感じたことはありません。この輪がさらに広がれば、教育への攻撃が厳しくても、必ずはね返せると確信しています。
 都議会では引き続き激しい修羅場が続くでしょうが、皆様の運動に役立つよう、頑張りぬきたいと思いますので、内藤さんにも、また別の形で今後もご指導をお願いします。」

●最後に、滝廉太郎の「花」を歌って、にぎやかに閉会しました。

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