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はじめ通信・子どもと教育のはた0525

「健全育成」を理由に学校と警察が子どもの個人情報を相互交換
東京都の強力な働きかけで、区市町村が学校と警察の連絡協定を締結


●5月21日、杉並区で行なわれた個人情報保護審議会で、とんでもない提案が区から出されました。
 東京都からの要請で、問題を抱えた子どもの「個人情報」を「健全育成」の立場から学校と警察とで相互連絡するための協定を結ぶとして、学校が子どもの情報を提供するのは、教育のための個人情報を目的外使用することになるため、あらためて審議会にかけられたものです。

●そのため、学校長が管理する、子どもの個人情報に、「犯罪、違反状況」「児童生徒の非行、問題行動の態様」などの項目を加えて、個人情報登録票を管理するという提案が出されたのです。
 したの写真を見てください。「内心等の状況」「財産などの情報」「健康状態」「家族構成」「家庭環境」「知能検査記録」など、子どものありとあらゆるプライバシーが握られてしまうことになるのが判りました。

●審議会では、議員では私たちの会派が反対、弁護士などもふくめ5人が反対しましたが可決され、区議会にかけられないまま杉並では協定づくりにゴーサインが出されました。
 区教委は、これは杉並独自の登録票で、すべての項目を管理したり、警察に提供するわけではないと強調しますが、これだけの情報を集めておけるシステムが現につくられてきたことも大きな問題ではないでしょうか。

●協定は、都と警視庁ですでに結ばれ、区段階では5つの区で締結済みだそうです。多くはこれからですから、どんな情報を警察とやりとりしようとしているのか、人権保護の立場からも学校内の問題に安易に警察の力を導入する危険を警戒しなければならないでしょう。

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