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はじめ通信10−1202

さがらとしこ区議の“輪になって語るつどい”(11・21)での挨拶<加筆>

きょう、私は3つの話をいたします。
一つは、この間の国政問題です。
二つは、東京都政と知事選挙について
三つ目は、さがら区議の5期目への挑戦と9名の区議団の議席確保に向けて

<1>国政での奮闘

●国政問題では、アジアの平和を脅かす出来事があいつぎました。
尖閣諸島を巡る日中の船舶衝突や、海上保安庁職員のビデオ流出問題、TPP(環太平洋自由貿易協定)、事業仕分けや国会答弁、失言暴言、企業献金復活問題など民主党政権のごたごたが報道されています。
かといって自民党に政権を戻せという世論にはならず、不況で苦しい国民には怒りと不満ばかりがたまっています。その怒りが中国やロシア政府の領土問題での不当なやり方にも向けられています。
●わが党は数少ない国会議員でも大奮闘。
一例として、尖閣諸島問題で、外交力のない政府に日本共産党がいかに助け舟を出しているか紹介します。
10月4日に志位さんが、尖閣諸島が日清戦争で日本が奪い取ったものだという中国側の主張に対し、下関講和条約のどこにも尖閣は出てこないし、江戸時代から漁民が生活の場としていたことを明らかにし、国会代表質問でも堂々と論じて与野党両側からステレオで拍手喝采でした。
以後、中国側から反論は来ていないし、中国政府は国内世論を気にしながらも少しずつ日本との関係改善を始めています。

●しかし日本共産党は、中国国内の民主主義がいっぺんに良くなるとは思っていません。
ノーベル平和賞受賞者の拘束が続き、スポーツのアジア大会でも不公平な判定が続くなど、中国の大国主義の影がちらついているのはご存知の通り。
 赤旗まつりで志位さんは、中国政府も約束した「言論の自由等の人権を最大限保障するのは国家の責務」という93年国連人権会議ウイーン宣言を守るべきだと中国に強く求めました。
 堂々とものが言えるのは、日本の侵略戦争に命がけで反対した党であり、毛沢東の文化大革命がもてはやされていたときから厳しく戦って、後に中国に謝罪させた実績を、中国も知っているからです。
日ロ関係についても基本は全く同じですが、ここでは時間の都合で割愛させていただきます。

<2>いま都政では何が・・

●都政問題では、なんと行っても石原知事が引退するのか、次の知事候補はだれなのかに注目が集まっています。
自民党は、都政の主導権を民主党から奪い返すには石原知事しかいないと、4期目出馬を期待しているようです。
石原知事の長男が自民党幹事長ですから、うら交渉がやりやすいことは間違いないでしょう。
 都民や都庁職員の多くのなかに、新銀行での1400億円のムダ遣い、オリンピック招致の失敗、築地市場移転を都民の食の安全より都の土地売買の利益を優先する姿勢、借金の返済引き延ばしで息をついでいる赤字の臨海開発などをみて、「もはや石原知事はやめるべき」という世論が広がっています。

●都政で活用できる基金はオリンピック基金含め約1・2兆円です。これを豪華都庁の建て替えや高速道路、臨海開発の穴埋めなどに使われてしまうか、都民のために計画的に活用できるかの分かれ道です。

●都民が主人公の都政をめざす知事候補を早めに決めて欲しいという声は当然です。
しかし20年ほど前、テレビで人気の高い、あるコメンテーターに革新候補が決まりかかったとき、その人が尊敬する小田実氏を通じてストップがかかったことがあります。あらゆる妨害がオール与党やマスコミなどを通じて行われることを想定しなければなりません。
しかし私は個人的にですが、前回活躍した歯科医の吉田万三さんが、あのユーモアで“ハイシャ復活戦“に臨んでくれることをはじめ、多くの都民が納得し応援できる候補者を探すことは可能だと確信しています。

●私たちは都知事選挙で、税金のムダ遣いするかたわらで都民の苦しいくらしを乱暴に踏みつけにする都政から、都民のくらしや営業を大切に守る都政に変えていきたいという大多数の都民の意思がはっきり示される結果を出そうではありませんか。
かつての革新都政のように、あるいは今回の沖縄知事選挙のように、都民世論が鮮明にはっきり示され、東京の政治は変えられるという自信を持って頑張りましょう。

<3>北区の区議会選挙について

● 花川区長の特徴は、区民や議会が黙っていれば自民党元都議の冷たい政治。
しかし区民の世論と運動、区議会での日本共産党のがんばりしだいで、全国にさきがけて優れた政策を実現できる可能性もあるという、都政とは違った面もあります。
自分がどんなにパフォーマンスでごまかしても自民党政治ではもう通用しないことを良く知っています。この条件を最大限に生かして、数々の前進を切り開いてきたのが9名の区議団。何としても9名の議席の力を守りたいのです。

●たとえば、赤旗まつりで志位委員長は、全国共産党地方議員のネットワークの力と成果を示す3つの例を挙げました。1が子ども医療費助成、2が国保証の取り上げをやめさせたこと、3が住宅リフォーム助成。
 このうち2つは、北区議団がいち早く先進的な水準を勝ち取りました。国保証は23年前。子ども医療費の中学までの無料化は共産党区議団の要望に、区長自ら「これはやりますよ」と4年前区長選の中心公約にしてきました。最初は入院のみでしたが、その後わが党の追及で、外来含めて全て無料に。

●リフォーム助成は、私自身が阪神大震災の年の12月開局間もないMXテレビの討論番組で、震災の死者の9割が住宅内の圧死であったことから「個人財産に助成しない」という鉄則を破って、住宅の耐震助成などに半額以上支援すべきと発言し、「ユニークで面白い」と好評になって以来の要望です。ぜひ次のたたかいで実現を。

●これだけでなく介護保険の改善では全国一悪い認定制度に切り下げられるところを、粘りに粘って元に戻し、使い残していた予算で保険料を23区で最も低い額まで引き下げました。

●さがらとしこさんの元気印には3つの特徴があります。
 第一に、命を軽んじる政治への激しい怒りです。北社保病院問題で、当時の公明党大臣が民営化を急ぐ手段にするため、委託先の変更で竣工済みの病院を1年間塩漬けにしてマスコミでも批判されましたが、地元で20年頑張ってきた私たちとともに、さがらさんは「ぜったいゆるせない!」とがんばり、総合病院を実現。さらにいま国の公的病院としての危機にさらされる病院存続に奮闘中です。

●第二に、桐ヶ丘建替え問題などでの住民要求実現のねばり腰です。「レンジフードの位置が低い」「店舗付き住宅の仮設を認めて」「団地の木々をできるだけ残して」「高齢者の部屋を離ればなれにしないで」「事故のとき消防隊がドアチェーンを切れない」など、私とともに何度も何度も都庁や住宅事務所に行き、都職員が定年後に「さがらさんの話で居住者の声を学んだ」と挨拶に来たほどでした。
 だからこそ石原知事の下でも桐ヶ丘再生計画は、唯一の特養ホームを実現させほぼ順調に進みました。

●第三に、赤羽台団地建て替えでの構想力。地域の水害多発問題では、都市機構に地下貯留層を約束させ、高層化で空いた土地には、将来のファミリー層を見込んで保育園や教育機関を提案するなど、10〜20年先を見た構想を語ってきました。
 そんなさがらさんも、活動地域を新人のながいともこさんに割譲し、より狭い地域でたたかうことになり、厳しい区議選です。どうぞ最後までのご支援を。

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