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はじめ通信・子どもと教育のはた5−0407

都教委がNHK「クローズアップ現代」にくやしまぎれの申し入れ
●3月28日放送のNHKクローズアップ現代で、都立高校卒業式での日の丸・君が代の異常なおしつけの問題を取り上げ、NHKにしてはかなり公平・客観的に都教委と現場教員や生徒・父母側の双方の意見が紹介されました。
 学校で校長から各教員に国旗・国歌指導まで個別職務命令を申し渡している実態が映像で映し出され、それゆえ明らかに都教委の側に異常さがあり、誰の目にも強制と映らざるを得ない姿が浮き上がりました。

●都教委は、よほど悔しかったらしく、自らの異常さは棚に上げ、「強制をめぐる都教委と現場教員の対立という印象」をあたえたと、NHKを非難する内容の「遺憾」の申し入れを行ないました。
 しかしNHKがこの問題を取り上げたこと自体は当然であり、むしろ「遅きに失したくらい」(赤旗新聞への読者評)ですし、番組では生徒や保護者の意見など、まだまだ汲みつくしているとはいえないと思います。

●同時にこの問題でまだ十分クローズアップされていないのが、都教委の繰り返しの通達や職務命令による日の丸・君が代の扱いの押しつけの強化は今に始まったことではなくこの数年一貫して続けられ、しかもそれが都議会での自民党や民主、公明などの質問を受け、それに横山教育長が積極的に応える答弁を行なう中でエスカレートしてきたことです。
 悪名高い03年10月23日の、いわゆる「10・23通達」は、その夏に民主の土屋議員が性教育への攻撃と共に行なった本会議質問にこたえる形で出されたものです。

●日本共産党は、改憲策動の一翼として国政はもちろん地方政治を舞台に、戦前の日本を思わせる軍国調の教育や、男女平等への攻撃、国民の権利制限などを改憲派が押し進めていることを解明し警鐘乱打してきましたが、その際たるものが都議会での改憲への動きと一体となった、日の丸・君が代の学校での強制の動きだといってよいと思います。この問題は、私たちがしっかり訴えていかねばならない問題です。
 学校での日の丸・君が代強制に反対する幅広い方々が集まっている「学校に自由の風を」の運動の中で、今年夏の都議選が非常に大事で、日の丸・君が代強制と憲法改悪の勢力を追いつめ、憲法と教育基本法を守る都民派を躍進させようと呼びかけてくださっていることにたいへん励まされる思いです。

●以下に、都教委の申し入れ文を紹介します。

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